アラウンドバースボディケア・スクール

一般社団法人 アラウンドバースボディケア協会認定校

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パッシブケアとアクティブケア、ボディケアを担う二つの軸とは?

整体やカイロプラクティック業界で使われる言葉で「パッシブケア」と「アクティブケア」というのがあります。
パッシブケアというのはクライアントにとって受動的なケア、アクティブケアはクライアントが積極的に自分自身で体を動かしておこなう能動的なケアを指します。

  • パッシブケア
    整体師による筋肉のほぐしや関節操作など
    アイシングによる冷却、テーピングやベルトによる固定なども含めて考えてよい
  • アクティブケア
    ストレッチ、エクササイズ、ヨガ、ピラティスなど

このパッシブケアとアクティブケアはいわば表裏一体であり、クライアントの状態に合わせてどちらの比重を高めていくかが変わってきます。

例えばギックリ腰。

ギックリ腰の急性期(少しでも動かすと痛い!レベル)の場合、まず最優先するべきは冷却と安静です。
少し動けるようになったとしても、せいぜいようやく整体の施術を受けることができるようになった程度。
この場合のパッシブケア:アクティブケアの比率は(P/A比)ほぼ100:0といえます。

しかし急性期の痛みが落ち着いてくれば、徐々に自分で動かしていくことが大切になります。
整体の施術で筋肉をケアするのと並行して、まずは腰椎の伸展と屈曲を繰り返すような軽いエクササイズから始めていくといいでしょう。
そして症状が改善していくに従って整体の通院間隔を空けていき、エクササイズの頻度と負荷を上げていきます。
つまり症状の改善に伴ってパッシブケアの比率を下げ、アクティブケアの比率を高めていくわけです。

最終的にはP/A比は10:90くらいが理想ではないかと考えます。
本質的に体を改善し、より良い状態を維持していくために必要なのは、クライアントが自発的能動的に体を動かしていくアクティブケアです。
アクティブケアを行わずにパッシブケアを繰り返していくだけ(クイックマッサージやエクササイズの指導を行わない整体院など)では本質的な改善には繋がりにくいでしょう。
しかしアクティブケアだけでも日々の積み重なった疲れやコリなどを改善するにはそれ相応の時間が掛かりますし、急激な痛みなどには対応できない場合が多いです。
大切なのはパッシブケアによって凝り固まった筋肉が動きやすい状態を作り出し、アクティブケアによってその筋肉をしっかり動かしていくことです。
そのため、クライアントの身体の状態に合わせてP/A比を考えながら施術やレッスンを組み立てていくセンスがセラピストには求められていきます。

産後のボディケアにおいても同じことが言えます。

妊娠中の身体の変化によって掛かり続けた負荷の影響で、産後の身体は本来のバランスとは大きく異なっている状態です。
そのため本来必要な筋肉もうまく動かすことができなくなり、様々な不定愁訴を感じたり、代謝も落ちて太りやすく痩せづらいように感じたりもします。
この時いきなりアクティブケアを実施しようとしても、妊娠中に凝り固まった筋肉はなかなかイメージ通りに動かすことができません。
その結果、そのアクティブケア本来の効果を出せなかったり、逆に身体の他の部分に負担を掛けてしまって痛みを出してしまう可能性もあります。

その際にはパッシブケアの出番です。
凝り固まってしまった筋肉をほぐし、本来の使い方ができるように筋肉を「目覚め」させます。
その目覚めさせた筋肉をより効率よく回復していけるよう、段階に応じてベストなアクティブケアを指導提案していきます。
筋肉が目覚めて本来の身体の動きを取り戻していくことができるにつれ、パッシブケアの頻度を下げてアクティブケアの負荷を高めていきます。
それにより、効率よく「リバウンドしない産後のボディケア」を実施していくことが可能になるのです。

「とりあえず骨盤矯正で開いた骨盤を閉じてもらおう」と言った受身主体の施術ではなく、
パッシブケアとアクティブケアのバランスをとりながら、セラピストと二人三脚で身体をマネジメントしながら本来の身体を取り戻していく、という考え方。
これこそが、これからの産後ボディケアの理想の姿ではないでしょうか。

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